【ネタバレ】「ラブライブ! The School Idol Movie」と「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」〜アイドルとスクールアイドル〜

先日、ラブライブ!劇場版を観てきた。一年生色紙を狙って行ったところ、凛ちゃん推しの私としては残念なことにかよちんであった。その場で近くの人と交換しようかと思ったが、普通のファンである私は周囲みんなが筋金入りのラブライバーに見え、話しかける…

艦これが殺したもの、モバマスが再生したもの

今期(2015年1月から)のアニメでは、200万人以上のプレイヤーと100以上のキャラクターを抱える人気ソーシャルゲーム、艦隊これくしょん(艦これ)とアイドルマスターシンデレラガールズ(モバマス=モバゲーのアイマスだから)が同時期に放送されるというこ…

【ネタバレ】THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!:アイドルとチームビルディング

「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」を遅ればせながら 観てきた。 これまでアイマスを追いかけてきたPのための映画であり、グリマスを プレイしているPのための映画でもあるのだろうな、という印象だった。少し、アイマスそのもののストーリーとは…

まどか☆マギカ再考1 さやかの願いと絶望

日経BPを読んでいて、ある記事が目に止まった。 「人のため、被災地のため」と思う人が陥る自覚なき勘違いという記事だ。元の記事自体、非常に面白いので是非ご覧頂きたいが、勝手ながら要約すると、「誰かのために働く」というのは、実は非常に難しい。突き…

「場」というエンタテイメント

「まどか☆マギカ、熱狂の本質を理解できない人々」というエントリを読んだ。 後からこの作品に触れた人が楽しめないかどうかは、私が断ずるところではないので触れない。ただ、「場」が、エンタテイメントにおいて大きな場所を占めるようになっているという…

消したい過去 消えない記憶 「あの花」の執着

こちらで、「幼馴染達がめんまに執着しすぎで気持ち悪い」という趣旨のエントリを読んだ。「あの花」という作品に対して私が感じていることは先のエントリで書いた通りだが、このエントリを受けて改めて思うところがあったので、書いてみたい。 「あの花」は…

劇団イヌカレーとマーサ・グレアムとGoogleロゴ

今日のGoogleロゴは、著名なモダンダンスの開拓者であるマーサ・グレアム氏をアニメーション化したものだった。実に美しい。思わず流れるような動きに見とれてしまった。そしてこのアニメーションの制作者であるRyan Woodward(ライアン・ウッドワード)氏の…

真摯さのもたらす澄明 「少女ファイト」7巻まで

昨日のエントリで触れたので、日本橋ヨヲコ氏の漫画「少女ファイト」について書いてみる。各所でよくネタにされる「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」の元ネタである。なお、以下には1巻のネタバレを少々含むため、注意されたい。そのと…

漫画はファストフード化したのか? 中国紙より

やや旧聞に属するが、レコードチャイナがこんな記事を掲載していた。 簡単に要約すると、日本文化の代表格であった漫画は「ファストフード化」しており個性がなくなっていたが、今回の震災で日本全体がダメージを負ったことにより、希望とパワーに溢れた素晴…

プロフェッショナルとはかくも美しく 「日常」第6話まで

「日常」には楽しませてもらっている。 元々原作の評判は知っていたのだが、今回アニメを見て原作を読んでみた。そしてすぐに後悔した。ネタバレしてアニメを純粋に楽しめなくなったからだ。確かに、原作は面白い。シュールな世界は、漫画でしか表現できない…

まどか☆マギカの呪い

つい先日、昨年見事な最終回を迎えたと話題になっていた「惑星のさみだれ」を一気読みした。 私は普段、素晴らしい漫画を読んでいるときには、物語の中に没入する。筋立てがどうこうだの、伏線がどうこうだの、全く考えない。ただ、圧倒的な物語に身を任せ、…

おとなになりたいこども こどもになりたいおとな 「あの花」3話まで

録り溜めていた「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を3話まで視聴。 いや、圧倒的な郷愁感だ。 まどかの後に、こういうオリジナルアニメが放送されるのは非常に嬉しい。私たちは子供の頃、誰でも「なりたかった大人」のイメージを持っていたように…

まどか☆マギカは自己犠牲と救済の物語なのか?

最終話の放送からずいぶん間が開いてしまったが、ネットで「自己犠牲」「救済」という言葉を交えた多くのレビューを読み、どうしてもまどか☆マギカについて書きたくなったので書いてみる。自己犠牲という言葉の裏側には、まどかが無償の愛で魔法少女を救う、…